あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ストコフスキー版「展覧会の絵」

指揮/オリヴァー・ナッセン
ヴァイオリン/リーラ・ジョセフォウィッツ

ミャスコフスキー交響曲第10番 へ短調 op.30
ナッセン:ヴァイオリン協奏曲 op.30 (2002)
ムソルグスキーストコフスキー編曲):組曲展覧会の絵

アンコール
ソリストアンコール】サロネン:Lachen verlernt(2002) 学ばざる笑い
【オーケストラアンコール】ムソルグスキーストコフスキー編): 組曲展覧会の絵》よりプロムナード〜卵の殻を付けた雛の踊り

聴きどころ

英国の作曲家/指揮者ナッセンが20年ぶりに都響を指揮。ミャスコフスキーの第10交響曲は、プーシキン叙事詩『青銅の騎士』の挿画に霊感を得たという劇的な単一楽章。煌めく音と深い精神性を湛えるナッセンの協奏曲は、多くの現代作曲家から信頼されるジョセフォウィッツ独奏で。そして大編成のゴージャスかつグロテスクなサウンドが炸裂するストコフスキー版《展覧会の絵》。ナッセンの選曲は、新しい発見の連続です。

 9月は2回も定期演奏会があった。連休直後という事もあって、ナゼか溜まってしまった仕事を片付けてからのギリギリ参戦。
 ナッセンはずいぶん太っているな。まだ60代なのに足腰が弱っているのでは?とちょっと心配になる。指揮台の手すりに杖を引っかけるのを確認する仕草がなんだかかわいらしかった。
 ミャスコフスキー交響曲、自作のヴァイオリン協奏曲、ストコフスキー編曲の展覧会の絵というプログラム。ストコフスキー版「展覧会の絵」の実演はいつか聴きたいと思っていて、都響アンケートにもマーラーシューマン交響曲と並んでリクエストしたんだけれど、ついに実演を聴くことができた。
 展覧会の絵、すごくヨカッタけど、都響はもっとやれそうな感じもする。取りあえず、順番に記録してみる。
 ミャスコフスキーはずいぶん聞きやすい曲だった。編成も大きく、演奏もきわめて骨太。27曲も交響曲を書いているけれど、多くは30分から40分かかる曲ばかりなんだね。その中でも10番は珍しく10分という、前プロに持って来やすい曲かもしれない。その割には編成がデカいんだけれど。

 協奏曲は聴いていて「難しいなぁ」と思いながら聴いていた。それでも、ヴォーンウィリアムズとか、ブリテンのそれとか、イギリス音楽の延長線上にあると言われれば、「あー、何となくねぇ・・・」と、あまり違和感はないかもしれない。
 Vn.のジョセフォウィッツはこの曲を暗譜していたのがさすがだ!!
 アンコールはサロネンの技巧に飛んだソロ曲。
 展覧会の絵は実演だと、かなりゴツゴツしている印象。原色で描いた力強い絵という感じだ。ナッセンはかなり主観的にメリハリよく演奏していた。ムソルグスキーがロシアの作曲家であると強く意識させられた。いやぁ、おもしろい。
 ただ、もうチョット出来るかなと思ったのは、インバルの時のように、オケが揃って無くて、これが揃った形で演奏出来ていたら度肝を抜かれたに違いない。

ムソルグスキー(ストコフスキー編):展覧会の絵、他~管弦楽曲集

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チャイコフスキー:交響曲第5番、ムソルグスキー:展覧会の絵

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