あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

植手通有集を読む

明治思想における人間と国家 (植手通有集)

明治思想における人間と国家 (植手通有集)

徳富蘇峰論 (植手通有集)

徳富蘇峰論 (植手通有集)

丸山真男研究: その学問と時代 (植手通有集)

丸山真男研究: その学問と時代 (植手通有集)

 久しぶりの研究会に出席してきた。植手通有集(全3巻)の書評会(?)である。予期したとおり、会場には蒼々たる先生方が並んでいて、自分は末席で報告を聞いた。有手集は、様々な媒体に書かれていた小論を一冊の本に纏めたものなのだが、その際に深まった思索を辿ってみたり、また、当時の状況や思想史の方法論などを出席者の先生方から聞けてとても勉強になった。自分は日本政治思想史は畑ではないのだけれど、植手集に収められた明治期の思想を論じた1巻は、明治思想史の通史として非常に面白く読んだし、丸山眞男と植手通有との思想史の方法論の相違などが収穫だった。