あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京シティ・フィル第295回定期演奏会

ブラームス交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
指揮:秋山 和慶
ピアノ:江口 玲
 今日は東京シティpo.定期演奏会でした!
 ブラームス交響曲第3番とピアノ協奏曲第2番というプログラム。定演で定番の曲を聴くというのも良いもんだなぁ…と感じた。久し振りに秋山和慶の指揮で聴いたけれど、氏の自伝的エッセイよろしく「ところで、今日指揮したのは?」という中庸の美だ。
 特別、個性的な訳ではなくて、オペラシティの豊かな残響を生かした低弦をしっかり鳴らせた立体感のある響きに、力まないながらも全力で弾ききり、細部のニュアンスも丁寧にコントロールされていた。いつの間にか秋山和慶も今年で75歳。知情意ならびにバトンテクニックのバランスは今が絶頂か!?
 ちなみに、こういう楽器だったようです。

江口玲さんの使用楽器は、1912年製スタインウェイ(タカギクラヴィア所蔵)。ホロヴィッツが最も愛した伝説の楽器として有名。晩年の全米ツアー他、1982年のロンドン公演、1983年の初来日NHKホールでも使用された楽器です。

 もっとも、ホロヴィッツの愛用したスタンウェイをみんな褒めていたけれど、オペラシティにはベーゼンドルファーが置いてあるんだから、そっちで弾いて欲しかったなぁ…と思う。高音の伸びは良かったけれど、低音はきれいでなかった。燻し銀のような中低音を聴きたかったなぁ…。