あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ルネこだいら フレッシュ名曲コンサート

チャイコフスキー
歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調    
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

務川慧悟/ドビュッシー前奏曲集第1巻より「6.雪の上の足跡」
会田莉凡/バッハ:無伴奏ソナタ第3番より「ラルゴ」

川瀬賢太郎(指揮)
務川慧悟(ピアノ)
会田莉凡(ヴァイオリン)
東京フィルハーモニー交響楽団

 注目の若手が紹介される&ふだん定期演奏会でなかなか演目にかからないポピュラーな「名曲」(有名曲だと思うけれど)が演奏されるフレッシュ名曲コンサートを小平まで聴きに行った。
 小平までは遠いようで案外近く、問題は武蔵野線の新小平からコンサートホールである「ルネこだいら」までは結構な距離があるところ。もっとも、S席で3500円という、この価格に普段は聴きに来ない層がわんさかいるわけです。前プロのピアノ協奏曲だけでケータイが3回も鳴っている。自分の座席近くに座っている客がアンコールの最中に盛大に一緒に演奏に加わっていて、その近くに座っていた客が怒っているが、そりゃあ、ねえ…。

 いや、楽しみなのは充分分かりますが、ここは「ルネこだいら」だし。サントリーホールの平日夜の定期演奏会じゃないのですよ。そんなに期待しても…という感じでしょうか。あなたも私も3500円の客なんだから諦めた方がイイ。自分はとうに諦めた。むしろ、第一楽章が終わったあとに拍手しないだけ儲けもんだと思わないと。

 と、思ったら、後プロのヴァイオリン協奏曲は拍手しちゃっていた。まあ、想定の範囲内
 今回の収穫は会田莉凡だった。非常に健康的に弾くタイプだ。チャイコフスキーだともっとロマン前回にして欲しいところではあるけれど、これだけ健康的な、かつ、骨太の演奏が出来るのは立派である。リボンという名前であるが、恐るべし。

 それから比べると、ピアノの務川慧悟はチャイコフスキーと言うよりはラヴェルとか、モーツァルトは良いかもしれない。線が細いかな、とも思う。舞台で見ると初々しいオーラが出ていて、なんだか頬笑ましかった。

 川瀬賢太郎の指揮は非常に若々しく思い切りが良い。もっと弦が分厚くても良いけれど、ともあれそのエネルギーは今回のチャイコフスキーにはピッタリはまっていた。カンも良くて、オケの伴奏としては非常に安心して聴けた。