あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響808回定期演奏会

指揮/秋山和慶
ピアノ/エリック・ル・サージュ
ヒンデミット金管と弦楽のための協奏音楽 op.50
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士組曲

 都響秋山和慶というのはとても珍しい組み合わせだ。定期演奏会以外では指揮しているというのもあるのかもしれないけれど、定期演奏会は自分が東京文化会館を会場とする定期会員になってから、1度もない。ということは、10年以上無いんじゃないか?

 でも、秋山のバトンテクは凄まじく、乱れることなく見事にオケをコントロールしていた。
 
 ヒンデミットは完全に調和の取れた「協奏音楽」だった。ヒンデミット!と聞いて、ちょっと構えたのだけれど、初めて聞いた曲ながら、とてもリラックスして音楽を聴く楽しみを感じられた。穏やかかつしなやかな曲で良いね。

 モーツァルトは久しぶりの24番で、ピアノは10年ぶりくらいの、エリック・ル・サージュである。
 しばらく見ない間に背中がだいぶ丸まって、ちょっと年齢を感じさせる。
 前回はソロ・コンサートだったけれど、今回は協奏曲なのでどんな感じかな−、と思ったけれど、ル・サージュは室内楽のヒトだと思った次第。ちょっと東京文化会館大ホールには難しいかも。
 ニュアンスに富んだピアノを弾くので、もっと室内楽向けのホールだと、その繊細な音楽がもっとよく分かるんじゃないかな、と思った。
 カデンツァはフォーレ作曲のものらしく、どおりで聴いたことが無かった。
 アンコールはシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集 op.6より第12曲」ということで、これも非常に穏やかで陰影に富む曲でした。

 後半のR.シュトラウスは大編成で聴き応えがあるから良いんじゃないでしょうか?
 何か深い感動を与えるような曲ではないと思うので、バランスを取りながらも良く鳴れば、それでOKかなぁ、という感じです。秋山のバトンは明確なので、混濁することなく演奏されていました。

 次回は何気に6月の8日という近さ!
 はてさて。