チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op.33
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付」
指揮:大友直人
チェロ:堤剛
ソプラノ:森麻季
アルト:八木寿子
テノール:福井敬
バリトン:福島明也
ミナトシティコーラス
東京交響楽団
東響&大友直人による秋分の日の「第九」をサントリーホールで聴く。
前プロは堤剛のチャイコフスキー、ロココ風の主題による変奏曲。堤のチェロは自家薬籠中のもの、といった趣だ。肩肘張らず、我を強く出すようなところもないが、それでいて曲が血肉化されていて深い貫禄を与える。
後半の第九はキビキビと進むテンポ良い演奏。奇を衒うことなく、でもしっかりと響かせるのはさすが。ブライトコプフ旧版での演奏なんだけれど、自分はこっちの方がしっくりときますね。
なんか小澤を彷彿とさせるような指揮振りだよなぁ〜と思ってしまった。音楽の造りも指向性は似ているようにも思うし。ただ、すっかり髪が白くなっていたのには驚いた。独唱陣は安定。アマチュア合唱団は頑張っていた。暮れ以外の第九もイイですね。