あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェン『第九』特別演奏会

指揮:アヌ・タリ

ソプラノ:小川里美
アルト: 向野由美子
テノール:宮里直樹
バリトン:上江隼人
合唱:東京オペラシンガーズ

ヘイノ・エッレル/『夜明け』
ベートーヴェン交響曲第9番『合唱付』

 エッレルの夜明けは、もちろん初。
 Wikipedia的にはこういう解説である。

ヘイノ・エッレル(Heino Eller、1887年3月7日 - 1970年6月16日)はエストニアの作曲家、教育家。

タルトゥ出身。ヴァイオリンと音楽理論の個人レッスンを受けて、いくつかのオーケストラやアンサンブルで演奏し、ソリストとしても活動した。1907年にはヴァイオリンを学ぶためサンクトペテルブルク音楽院に入学した。1908年から1911年の間は法学部生だった。1920年ペトログラード音楽院を卒業。

1920年から1940年にかけてタルトゥ師範大学で作曲と音楽理論を教え、エドゥアルド・トゥビンを含む多くの作曲家が彼のもとに集まり、タルトゥ楽派が形成された。

1940年にはタリン音楽院の教授となり、1970年に死去するまでそこで教え続けた。1967年にはソ連人民芸術家の称号を受けた。

主な弟子にはエドゥアルド・トゥビン、ボリス・パルサダニアン、アルヴォ・ペルト、レポ・スメラなどがいる。

 10分くらいの曲だったけれど、後期ロマン派に北欧チックな透明感があり、そこに印象派的な和声感があるとでも言うのかな・・・。一瞬、堅めのムード音楽のようにも聞こえなくもない。聞いていて疲れないというか、安らぎがあるような音楽だ。
 初めて聞くので善し悪しが分からないのだけれど、すくなくともツマラナイ印象はなかった。
 メインのベートーヴェンは鮮やか、キビキビ、ハキハキ系だった。
 この路線では過不足は全くない。指揮者の年齢を考えるとスゴい技量だと思われる。去年のインバルの第九が極めつけの実演だっただけに、比べてしまいそうになるが、目一杯オケを鳴らすそのスタイルは、年末の第九にふさわしく、安定感もある。
 ブライトコプフ新版なので、そこはちょっと残念だなー。これは好き好きの問題だからしょうが無いけれどね。