あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響スペシャル


日時:2017年7月16日(日)14:00開演(13:20開場)
場所:東京芸術劇場コンサートホール ホールご案内

指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション *
テノール/ダニエル・キルヒ *

マーラー交響詩《葬礼》
マーラー大地の歌 *

 昨日のインバル&都響の「大地の歌」は傑作だった。諦念というより、苦楽を伴う人生全てを肯定的に回顧する悟りの境地的な印象を、聴いていて初めて受けた。歌詞から感じる悠久の「生の営み」がこれほど音楽として再現できたのは初めてではないだろうか? 新しい発見と感動を得た演奏会だった。
 交響詩「葬送」は、スコアを並べて解説してくれないと、復活第1楽章との違いが分からないかも。このまま2楽章以下に続いて良いよ、とおもうような緊張感と抉りの深さ。やっぱりインバル&都響マーラーは鉄板だよなぁ。都響マーラーの語法に悉知しているので、欧州のオケより良いんじゃないか?
 独唱はコントラルトのアンナ・ラーションが素晴らしい。テノールは良かったけれど、ラーションの前には霞んでしまった感じだった。そう言えばマーラー・ツィクルスを終えたインバルが「もう一度マーラー」とかつて言ったらしい。インバルにしても自身の愛するマーラーを更に深めたいと思うのだろうな。