あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

《響の森》vol.40「コバケン 真夏のシンフォニー」


日時:2017年8月2日(水)19:00開演(18:00開場)
場所:東京文化会館大ホール

指揮/小林研一郎

ベートーヴェン:劇付随音楽《エグモント》序曲 op.84
ベートーヴェン交響曲第5番 ハ短調 op.67《運命》
ドヴォルザーク交響曲第8番 ト長調 op.88

 都響小林研一郎による響きの森コンサート。ベートーヴェンのエグモントとsym.5番、ドヴォルジャークのsym.8番という名曲の夕べ。先週のミューザ川崎でチョット他にないくらいの名演(フルシャ・我が祖国)を聴いた後だけに、むむむ…。という演奏。多分、それは聴衆のせい(苦笑)
 今日の客席は最初から終わりまで補聴器がハウリングを起こしているし、緩徐楽章のソロパートやppでも盛大に咳きはするし、極めつけは19:30に目覚まし時計がなるという有り様だった。あれは腕時計のアラームと言うより、目覚まし時計。鞄から慌てて切るような気配を感じた。
 演奏自体はおおらかで開放的な演奏だった。運命はコバケンのイメージからもっと響きを凝縮させて燃焼度の高い演奏をするかと思っていた。精密なアンサンブルと言うよりは響きの厚さを目指した重量感のある演奏。これが定期公演だったら、凄まじかっただろう。ドヴォルジャークチェコの土俗的な雰囲気よりはマーラーにも連なるような世紀末ウィーンの雰囲気を湛えている。とくにポルタメントやテンポの揺らぎがそう感じさせるのだろう。アンコールは8番終楽章のコーダ。エンターテイナー・コバケンという新たな発見をした。それにしても元気!
 とはいえ、響きの森のプログラムと価格設定なら客席マナーが定期公演に及ばないのは自明だから、マイクによるアナウンスではなく、大変だけれど人海戦術でアナウンスするしかない。それこそ演劇公演のように。そのうち乱闘や傷害事件になると思う。手荷物検査よりある意味取り組む課題かと。