あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

朗読劇「スプーンの盾」を観る。

 職場の方から急遽、VOICARION『スプーンの盾』の代打を受ける(シアタークリエ)。この芝居も初めてだったし、朗読劇自体が久しぶりだった(新国立劇場で観た「オズマ隊長」以来だと思う)。アクションが結構入るのかと思ったら、結構ガッツリした「朗読」劇だった。それでも面白いのは各キャラクターが立っているのと、話自体が面白いのと、生演奏だからか。

 ストーリーはナポレオン、タレーラン、アントナン・カレーム、マリー(マリー=アントナン・カレーヌからとった?)の4人による群像劇とでも言うのか。この芝居の売りは3週間くらいにわたって色んなキャストによって読まれるので、古典芸能的な面白さがある。演者による違いを楽しむという、クラシックや落語的な楽しみが出来る芝居だろう。

 以下、箇条書きで感想。

・ナポレオン(石井正則)は歴史的にも身長が低かったし、その喜怒哀楽の表現は割と実像に近かったのでは?と思わせる印象。
タレーラン安原義人)は評伝が専門書くらいしかないので、イマイチ実像が分からない。(メッテルニヒはあるのに)
雄弁なる最後の演説なんかは大河ドラマのキャラみたい。

・カレーム(榎木淳弥)は榎木淳弥を初めて見た。榎木カレームはずいぶん優男というか好青年カレームである。もっとも、今回の石井ナポレオンと安原タレーランが強烈なので食われていたきらいはある。
・マリー(日高のり子)は少年時代のカレームを演じるとまさにジャン。(←ふしぎの海のナディア

 食卓外交の話とか、カレームの伝記(マンガ伝記が出ているようだ)とか、政治史ではないフランス革命史とかも面白いだろうな,と思った。
 これ関係を電書を探ったけれどあんまり出ていないんだよなぁ。
 冬休みの宿題。積ん読が増えていく。。。

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