あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

大河ドラマ「どうする家康」雑感。

 通読というか、通視聴(こんな言葉ないけど)して思ったことメモ。

①1年間を通して思ったことは原作の小説がない分、最新の研究や解釈を盛り込んだ意欲的な家康像が出来ていたように思う。江戸時代の神君家康とも、逆に明治以降の狸親父とも異なる、人間家康を描いたドラマになったなと感じる。

②人間家康にフォーカスしたドラマだったから三河家臣団との青春群像劇的な要素が結果として強まったかなとも。
そして神君でもなく、信長・秀吉的な天才ではなく、普通の人が努力と忍耐と家臣らの支えによって遂に「元和偃武」を成し遂げるという、親しみのある話になった。

③最終回は演劇人・三谷幸喜の「鎌倉殿」と違って「ドラマ脚本家・古沢良太」的処理だった。ある意味でエンタメはハッピーエンドというみんなが幸せになる最終回になっていた。
鯉のエピソードやえびすくいが印象的に最終回のエピソードに回収され、軽やかなラストである。

④もっとも、「鎌倉殿」のまさに演劇的なラストシーンの演出とは正反対に、瀬名と元康が出てきたり、城下の遥か遠くに現代の東京が写ったりと、許せない人がいそう。そういう視点も含めて「軽やか」なラストであろう。
 新しい研究動向も知ることができたので学びも多かった。

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