あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京都交響楽団 第988回定期演奏会Aシリーズ

[出演]
指揮/大野和士
ピアノ/ニコライ・ルガンスキー
[曲目]
レーガー:ベックリンによる4つの音詩 op.128
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 op.1
シューマン交響曲第4番 ニ短調 op.120(1851年改訂版)

 

 都響定期演奏会に行ってきた。
 レーガーを途中まで興味深く聞いたけれど、どうだろう。やっぱりポピュラーにはなれないかな。(N響でやっていたモーツァルトの主題による変奏曲とフーガは面白いなぁ,と思うんだが。そっちをやってくれれば良かったのに。)
 ラフマニノフのピアノ協奏曲1番はルガンスキーソリストに迎えたこともあって、録音で聴くよりよほど楽しめた。作曲者の思い入れは分かるが、2、3番にはなれないかな。ルガンスキーはマシンのように弾き切るけど、ところどころ抒情性があって、多分コレで2、3番やったら客席は盛り上がっただろう。逆にだからこそA定期は1番やる意義があったんだと思うが。

 似たような事例で、チャイコフスキーのp協奏曲第2番もほとんど演奏されない曲なんだけれど、あっちの方は不当な扱いのような気がするんだよなぁ。むしろもっとフォーカスされて良い。もっとも、ロココ風の主題による変奏曲も滅多に載らないから難しいだろうなぁ。メンデルスゾーンのピアノ協奏曲とか、定期で採り上げても良いと思うんだけれどな。颯爽とした良い曲だと思うけど。

 閑話休題

 シューマンの4番は弦がしっかり弾き切っているので爽快。
ただ、大野和士は弦をスッキリと弾かせているので、団子化したような響きを期待していると、「シューマンオーケストレーションが下手だというやついるのかよ!?」という勘違いを招く(笑い)。
 一方で、シューマンの“あの響き”が好きな人には物足りないかも。
 ただ、3曲並べるとシューマンの才能が光っていた。やはり天才である。