あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響スペシャル「第九」

[出演]
指揮/アラン・ギルバート
ソプラノ/クリスティーナ・ニルソン
メゾソプラノ/リナート・シャハム
テノール/ミカエル・ヴェイニウス
バス/モリス・ロビンソン
合唱/新国立劇場合唱団
[曲目]
ベートーヴェン交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付》

 都響第九公演を聴く。今年は珍しくすみだトリフォニーH。ひょっとすると都響がこのホールで第九をするのはコレが最初で最後かも!?文化会館はバレエの様子。
 2階中央ど真ん中の前列で聴けたこともあり、非常に良い音を堪能できた。音が拡散しないから迫力もあり良かったのではないか?

 アラン・ギルバートは中低音を豊かに響かせながら中速なテンポでグイグイ進んでいく。ブライトコプフ旧版使用なのもオーソドックスでよい感じ。音が痩せていることもなく、でもスタイリッシュに仕上げていく、というのが全体的な印象か。

 印象的だったところは座席の関係も大いにあるのだろうけれど、第4楽章で歓喜の歌に繋がる最初のチェロのppが初めて聴くくらいの繊細さだったのと、トロンボーンの旋律が浮かび上がっていて立体的な響きだった。今回、独唱陣は全員が外国人だけれど、モリス・ロビンソンが質・声量,そして表現力において非常に雄弁であった。珍しく合唱は二期会じゃなかったけど、このホールで二期会で聴いてみたかったなー、と無いものねだり。
 ともあれ安定感のある充実した第九で今年も締めくくりで良かった。