あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京都交響楽団 第987回定期演奏会Aシリーズ

[出演]
指揮/小泉和裕
ピアノ/イノン・バルナタン
[曲目]
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
プロコフィエフ交響曲第5番 変ロ長調 op.100

 

 都響定期演奏会。バルナタンをソリストチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番とプロコフィエフ交響曲5番のプログラム。チャイコフスキー目当てか、普段の都響定期では見ない客層であった。
 あまりバルナタンは調子が良くなかったのか、練習が足りていないのか、オケと息が合わないところが目立つ。ピアノパートのところは緩急、強弱をつけながら弾いていたがイマイチどう言う曲にしたいのか全体としてはまとまりに欠けていたように思う。オケは小泉の伴奏は横綱相撲であり、微動だにしない構えなのだが、どうも噛み合っていないのだ。ただ、それがプラスに作用して1楽章終結部分は流石の迫力。

 楽章が進むにつれて次第に良くなっていったが、それでもこのコンビのシンクロ率的には半分くらいだったかなぁ,と思った。なお、興奮した聴衆が1楽章の時点で拍手とブラボー。
 プロコフィエフ都響の機能美を十分に堪能。セルの名演を(あれは端正だったけれど)もっと開放的にスケール大きくした感じ。終楽章コーダの部分は弦楽器群のアンサンブルの精密さが印象的であったのと、木管群が真っ先にカーテンコールで称えられていたくらい、まとまりのある演奏だったと思う。
 コンマスは水谷氏。四方氏が退団したし、補強する必要あるんだろうなぁ。優秀な若手を育てるのもアリだろうし、どうなる!?