あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

中庸の美

都響スペシャル「第九(12/23)
会場:東京芸術劇場
指揮:アレクサンドル・アニシモフ
ソプラノ:澤畑恵美
メゾソプラノ:竹本節子
テノール:福井敬
バリトン:福島明也
合唱:二期会合唱団
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲 op.72c
ベートーヴェン交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」 op.125
 今年のコンサートの締めくくりもやはり第九でしょう。去年は行けなかったので今年は準備万端で行きました。
 アニシモフは長年オペラを振っていた指揮者らしく、結構動的な音楽を作るタイプでしたが、それでも「ヘンなことをしない」おかげもあって第九本来の持つ良さが引き出された格好になった。
 最近、ベートーヴェンが生きていた時代と同じように演奏するピリオド奏法が流行っているけど、管理人としては試みとしては評価するものの、聴いていて面白いと思える演奏にあったことがない。だったら、フル編成のオケを存分に鳴らしてくれた方が遙かに良い。

 そんなわけで今回、弦はしっかり刻むし、金管木管も豊かな音を出すし、ティンパニも迫力あって、ともかく良かったかなと。余計なことをしない演奏のおかげで安心して聴けた、というワケなのでした。
 ただし特殊だったのが終楽章で独唱だけでなく合唱団も登場する方法を採ったので、音楽の流れ自体は途切れてしまったのがマイナス。
 そして、管理人の席の近くは小学生低学年くらいの子どもが座っていて、ともかく落ち着いて聴いてられない子どもだったので、酷く集中力がそがれてしまった(苦笑)。アタマは右に行ったり左に行ったり、下に行ったり上を見たり。座席の上で寝ころんでみたり、しまいには足でテンポを取る始末…と、とにかく落ち着かない。
 終演後、注意しようかと思ったが、管理人が苦言を言う前に後ろの席に座っていた年輩のご婦人が、一言注意していたので、そこは我慢してみた。

 うーん、おとなしく聴けない子どもには託児所に預けていけば良いんだよ。こっちも少ないチャンスを狙って聴きに来ているんだし。多分それは他のお客さんもそうだと思うんだよね。(自分にとっては)安いチケットじゃないし。