あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)

検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)

検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)

 荻上式blog(http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/)で採り上げられた、東日本大震災のデマを書籍化したものだ。
 blogでは出回っている多くの情報を網羅的に紹介していたが、本書では、それらを分類した上で、典型的な事例でケーススタディしている。デマが発生するのは、情報に対する需要に比べ、提供が少ない場合である。また、ヒトからヒトへ情報が伝達される場合、伝える側の願望が主観的に現れることすらある。「善意のバケツリレー」という表現もそうだが、大災害地のメディアを巡ってはリテラシーに帰結するだけでない議論も必要なのだろう。