あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響スペシャル インバルのマーラー10番

指揮/エリアフ・インバル
マーラー交響曲第10番 嬰へ長調(デリック・クック補筆版)

都響&インバルのマーラー・ツィクルス第1回の交響曲10番、クック版を聴いた。
演奏そのものは圧巻。この曲がこれだけ説得力のある曲だということを今回初めて認識できた。と、同時に8番→9番→10番と位置付けた時にやはり未完の曲だなという印象はインバルをもってしても覆らなかった。9番の完成度が高すぎるのか、多分そんなことじゃなくて、指揮者・マーラーは実際演奏してみてそれが自らの創作にフィードバックするウェイトが他の作曲家より格段に大きいんじゃないかと思ったり。
もちろん、鳴っている曲はマーラー以外の何物でもないし、クックの献身は素晴らしい。ifはないんだけれど、仮にマーラーが最後まで完成させて、何度も他の作品のように修正を加えることが出来たなら、この曲は「向こう側」の音楽になったような気がする。