あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

樺山紘一『世界の歴史 (16) ルネサンスと地中海』

世界の歴史 (16) ルネサンスと地中海

世界の歴史 (16) ルネサンスと地中海

 樺山紘一堀米庸三門下であることを初めて知ったが、日本における西洋史研究の本流と研究者と言うよりも「学者」と言うような教養の力が文章を読んでもよく分かる。今回のテーマがルネサンス大航海時代であるだけに、記述が文化史中心になってしまうのであるが、これを社会史や経済史、政治史との関係で言うとどうなるのかな、とも思った。しかしながら、2008年の文庫版と違って、このハードカバーの初版はルネサンス美術の数々がカラーで見られるのでその分メリットが大きい。