東京都交響楽団 第809回 定期演奏会
ブリテン:歌劇『ピーター・グライムズ』より「4つの海の間奏曲」op.33a
ブリテン:イリュミナシオン op.18 *
ドビュッシー:《夜想曲》より「雲」「祭」
スクリャービン:法悦の詩 op.54 (交響曲第4番)
指揮/大野和士
テノール/イアン・ボストリッジ *
大野和士のブリテン、ドビュッシー、スクリャービンというプログラムでした。
聴き所はブリテンの二曲だったと思う。陰影に富んだ、かといって、押しつけがましさのない演奏です。ボストリッジが歌うイリュミナシオンは実演は初めてだけれど、パンフレットにあるように溜息が出る名演でした。
後半のスクリャービン「法悦の詩」は見事に統率され、都響も完成度の高い演奏をしていたけれど、ホールの関係なのか、曲の問題か、感嘆!・・・とはいかなかった。ラストあれだけ鳴らすなら、ブルックナーやマーラー、伊福部でもそうだけれど、彼らの方が息が止まる思いをしたと思う。
ともあれ、そのあたりは個人的な好き嫌いだとおもいます。
良き演奏会でした。