あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

第814回 定期演奏会Aシリーズ インバル80歳記念/都響デビュー25周年記念

指揮/エリアフ・インバル
ピアノ/アンナ・ヴィニツカヤ
グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 op.16
バルトーク管弦楽のための協奏曲 Sz.116
ソリストアンコール】チャイコフスキー:四季 op.37bより4月《松雪草》

 インバル指揮のプロコフィエフのピアノ協奏曲2番をアンナ・ヴィニツカヤの演奏で、後半はバルトークのオケコン。
すでに「ルスランとリュドミラ序曲」からキレッキレのアンサンブルだ。バリバリ進んでいくが、それが無機的にならず、載っているときのインバル節全開といったところです。
 アゴーギクも冴え渡っており、メリハリの付いた演奏に、今日はただならぬ気配を感じてしまった。豊かな残響とはいえない文化会館ですが、逆に都響弦セクションのすごさを感じるというか、ともあれ、そんな感じでした。

 プロコフィエフは、鍵盤がソリストに吸い付いているのではないか?と思うような超絶技巧が、これ見よがしの超絶技巧になっていないところが素晴らしかったです。きっと、超身長で手の大きな、それこそラフマニノフのようなヒトなら、楽々と弾きこなすのかもしれませんが、今回のヴィニツカヤ氏も、それとは違ったアプローチながら、弾ききっていたのがビックリです。
 弾いている姿を見ながら、どことなく、小山実稚恵を連想してしまいました。最近、都響A定期にご無沙汰なので、また、弾いてくれないでしょうかねぇ・・・。

 後半のバルトークも、あまりの完成度に圧倒されます。
 この曲は、ライナーとシカゴ響の決定盤に取って代わると言い切れそう。録音していないのかな?したらゼヒ聴いてみたい。こういう演奏を実演で聴けるから平日夜ながらも定期会員は止められませんね。