あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響第822回 定期演奏会

指揮/ヤクブ・フルシャ
マルティヌー交響曲第5番 H.310
ショスタコーヴィチ交響曲第10番 ホ短調 op.93

 2年ぶりのフルシャだろうか?去年は急遽来られなくなって、インバルが第九を振ったので、その印象が強かった。
 マルティヌーの5番は、相変わらずというか、テンポの収縮的な変幻自在ではなくて、陽炎というか蜃気楼というか、そんな音楽に聞こえてくるのが不思議だった。それがマルティヌーなんだよ、と言われれば「そうなんですか!」と素直に信じてしまいそうである。要は「何の曲なのかよく分からんし、面白くなかった」という要素がないのだ。ちゃんとした解釈者がいて、しっかり演奏すれば充分面白い曲はたくさんあるのだなーと言うことを認識した演奏だ。
 後半のショスタコーヴィチは、正攻法というか、フルシャの真面目さが存分に発揮されている。若さ溢れるエネルギッシュな演奏だ。インバル的なアイロニーの強調とかはあまりない。まあ、10番はそれでも終楽章が盛り上がるから良いのだと思うけれど、もうすこし、その皮相的な要素があったとしてもいいかもしれない。
 楽しい演奏会でした。