あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

バトンからジェンダーを考えてみる

 そーいうわけで、この問題に絡めてバトンを勝手に拾って考えてみる(笑い)。

  • クラス名簿を男女混合にする

 賛成。
 管理人の通っていた高校は男女混合だったけれど、不都合は生じなかったな。ジェンダー・フリー反対派が批判の根拠にする「健康診断のとき困る」的なものは無かった。そりゃ確かに健康診断は存在したが、そんなのはクラスの実態が分かってないと思う。
 大体、混交名簿から健康診断の時だけ男女別にしたところで、出席番号を付けていれば男女別にしてもすぐに対応できるし、常に男女別名簿にする事から生じる偏見は減ると思う。(この件を説明すると長くなるからこれくらいで)

  • 男女の呼称を「さん」に統一する

 「統一」の強制には反対。個人の考えに任せればいい。
 国会で土井たか子衆議院議長になったときに議員の名前を呼ぶ際、さん付けしていたのが記憶にあるけれど、「さん」「くん」で呼ぶこと・呼ばれることに違和感があれば訂正すればいいと思う。「さん」にすれば解決ってもんでもないが、それでアイデンティティが保たれるのであれば、どうぞ。くん付けって今では同い年か、したのヒトにしか使わないね。先輩には性別問わずに「さん」づけするしなぁ。
 管理人自身は、初対面じゃなければ名前を直接読んでもらうことを希望。

  • 「男女」の名詞を「女男」に変える

 どちらでも良い。
 これ、究極的だけど、気にしすぎという気がしないでもない。確かに「少年少女」もオトコが前だしね。ここに、ジェンダーがあるという意見は正当だと思う。
 しかし、問題は男女という用法はジェンダーだから女男にしよう!という発想では、そもそものジェンダーの問題を解決することはできない。
 そうすると、男女に変わる言葉をなるべく充てるようにするという選択肢があるだろう。
 例えば「スチュワーデス」を「フライト・アテンダント」に改めるとか「看護婦」を「看護士」に置き換えるとかね。
 そうでもしない限り解決はしないが、男女あるいは女男という言葉それ自体が、そうした自体を解決できないので、管理人としてはどちらでもよいと言う結論に至る。

  • スカートは最も「女らしい」服装なので、制服からスカートを廃止しようとした

 選択制にすべし。
 スカート穿きたいヒトはスカートで。ズボンがいい人はズボンで。選択にしたらどうだろうか。スカート穿きたいヒトの自由まで制限しても良くないと思う。もちろん、その理屈では男子のスカートもアリになるのだが、認めればいい。穿く穿かないは自由としてね。

  • 運動会の競技を男女混合にする

 年齢と種目による
 小学校の1,2年生ならアリだと思うが、「第2次性徴」は性別によって異なるし、一般的に体力差が出てくるから、例えば100m走などは男女別にしたらいいと思う。でも、綱引きやリレーは団体種目だから、男女比を同じにしたグループ同士でなら問題ないし。
 十把一絡げに「全部混合」は良くないだろう。

  • ロッカーや下駄箱の男女別の禁止

 賛成。
 これも管理人の学校は混合名簿上での出席番号順だったから、今更。と言った感じ。
 今回の質問の中で、一番問題が起こらない。というより、混合名簿とロッカー・下駄箱の問題はきっとセットになるはず。
 それでもって、男女混合にしても全く差し支えなかったので、賛成。

  • 男女別学の公立高校を共学にする

 共学・別学・男子校・女子校があってイイと思う。割合から言えば、一番共学が多くなるのだろうが、それはそれで一向によい。
 教育それ自体にも多様性があってしかるべき。教育的観点からすれば共学が一番異性理解が進むからイイと思うが、「○○しなければならない」的な議論は良くない。

  • 高校入試の合格者数を、男女同数にするよう要求する

 8:2とか9:1とか極端な男女比にならなければ、同数にする必要はない。志願者との関係と成績で判断。確かに男女同数は教育的観点からすれば望ましいが、そのあたりの幅は当然あるし、私立なら尚更だろう。
 前項と関連するけれど、やっぱり教育学的にどのようなものが望ましいのかが問われそうだ。

  • 黒や赤などのランドセルの色を家庭が選択することを禁止し、「女男ともに黄色いランドセル」といった、統一色を要求する

 禁止には反対。各自が自由な色を選択する。でも最近は本当にカラフルになったなぁ…と時代の変化にしみじみ。
 ともかく、反対者や少数者の抑圧に繋がりかねない「禁止」のような措置は良くない。
 統一色というのが全体主義国家みたいで個人的には凄くイヤ。

  • 女子の体操着のブルマー廃止と同時に、男子の短パンも廃止し、男女兼用のハーフパンツとする

 これも自由に選べるようにすれば良いのでは?男子でも穿きたければブルマー穿いても良いし。女子でも短パン穿いても良い。もちろん、どちらもイヤならハーフパンツで。
 それぞれの服装にはメリットがあるだろうから、何でも選べるようにする方がイイと思うのだけれどなぁ。
 そういえばブルマーが好きな人っていますよねぇ…。もう勝手にして、って感じ。


こうした考えてみると、自分も文化的な部分に関しては結構コンサバだなぁと思う。
これくらいでコンサバとは言わないって怒鳴られそうですが…。

フェミニズム (思考のフロンティア)

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手広くフェミニズムを論じています。今回の記事はジェンダー・フリーですが、関連するって事で。
差異の政治学

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最近の上野千鶴子は介護や福祉のほうへと興味が移っているようです(それはそれで一向に問題ない)が、氏の著書ではこの辺りが良いかと。
自由論 (岩波文庫)

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寛容について

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ジェンダー・フリーの問題は究極的には自由論へとつながるのではないだろうか。その時、私たちに必要なのは自分と異なる考え方を承認する事だと思う。その古典群。