あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

政権維持にかける執念

30日の毎日新聞の記事から。

姫井参院議員:新党「ドタキャン」 切り崩し「水際阻止」 民主党に安堵感
 民主党渡辺秀央参院議員らによる新党「改革クラブ」は、参加を予定していた姫井由美子氏が執行部の説得に応じて不参加を表明したことで、一夜にして政党要件を失った。自民党側の「切り崩し工作」を背景とする新党の動きに対し、民主党側が応戦に転じた形。渡辺氏らは欠けた1人分の穴埋めを急ぐ構えだが、小沢一郎代表の求心力低下を未然に防いだ鳩山由紀夫幹事長ら党執行部には安堵(あんど)感が漂った。【野口武則、山田夢留】

 姫井由美子山本モナみたいな路線で突っ走れば良いんじゃないの。むかしからキャラが立ってる国会議員っていたじゃん。ハマコーとか、ムネオとか中川智子とかさ。参議院議員なんだから議員活動はあと5年間出来るし。そーいう路線を確立させちゃえば、豪快なオバさんでいけると思うんだが。ところで、上の記事で気になったところがあって、それが↓の文章。

 大江康弘参院議員は東京都内で記者団に対し「民主党は怖い政党だ。そういう体質が嫌だ」と述べ、党執行部からの「巻き返し」が功を奏したことに悔しさをにじませた。

 確かにハシゴを外された感はあるな。でもさ、

 渡辺氏らの新党結成の動きの背景にあったのは、参院での過半数を奪い返したい自民党側の働き掛けだった。中心となったのは、大江氏と同じ和歌山県議出身の二階俊博経済産業相とされる。

 これだけ読んでも、民主党自民党とどっちが怖い政党か、っていえばむしろ自民党じゃないの。政権にしがみつこうとするその執念は、確かに小沢一郎にして「見習うべき」と言わしめるだけのことはある(前回エントリを書いた草野厚政権交代の法則』でも同じような指摘がなされていた)。
 大体、郵政民営化に賛成しなかったら、公認せずに、対立候補まで擁立しちゃうくらいだもんな。
 もっとも「改革クラブ」では大体ネーミングセンス皆無である。確か、今から10年くらい前に全く同じ名前の政党があった。小沢辰男が代表だったヤツ。そのまま自然消滅した政党だったけれど。泥船を作る自由は誰しもあるけれど、泥船に乗る乗らないは個人の自由だ。大体、自民党に吸収される以外、行き先のない政党(要件を満たさなかったから院内会派だけど)に期待が高いと思うこと自体、政治家として判断力がない。
 渡辺秀央参議院比例区当選組だけど、改革クラブでは議席は獲れない。だけど、自民党の和歌山選挙区には世耕と鶴保がいるから地元からは絶対立候補できない。人気がないから鞍替えなんて絶対出来ない。だとすると、自民比例から立候補だけど、自民党の比例事情を考えると立候補できても当選できない。
 だとすると、このまま順調に行って政界引退だろう。もっとも、そんなこと管理人が気にするところではないけれど。

 でも何でそこまで分かっているのに二階の誘いに応じたのかが良く分からない。やっぱり今期限りで引退するつもりだから小沢に一矢報いようと思ったのかな。「窮鼠猫を噛む」とも言うしね。