あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

自由と責任

【田母神氏招致・詳報】(8)「yahooでは…58%が私を支持している」
(産経ニュース)
田母神氏「国民に不安を与えたと、文民統制についておっしゃいますけど、今朝9時の時点で、私はYahoo!の『私を支持をするか』『問題があると考えるか』『問題がないと考えるか』っていったら、58%がですね、私を支持しておりますので、不安を与えたことはないと思います」

 自由の行使には責任が伴う。これが自由の原則だ。
 何かを為すor為さざる自由があるとき、その自由の行使をした以上、その結果を引き受けることが、本来あるべき自由のあり方である。つまり、何をしても許される自由というのは自由ではなく、それは単なる「放縦」であり、自由というのは負荷を伴うモノでもあるのだ。そのへんを勘違いしている。恐らくこの手の思想傾向にあるヒトは「最近の日本人は自由を履き違えている」というと思うのだが、まさに自分自身が履き違えているわけだ。

 このヒトの問題は、かつての歴史を「そのように解釈した」点にあるのではなく、「そのような歴史はなかった」という事実認定を行ってしまったことにある。
 いや、歴史っていえばそこは解釈でしょ?とかいうかも知れないけれど、解釈以前に、基本的な事実を把握してるかどうか、という観点がすっぽり欠落しているわけだ。

 例えば、進化論を否定する生物教師や、天動説を主張する天文学者、はたまた脚気の原因を細菌だと信じて疑わない医師とかがいたとすると、アタマ大丈夫か?と思うなり、こういう人に教わりたくない(診療して貰いたくない)と考えるのが妥当ではないのだろうか。

 こういう思考回路の人間が航空自衛隊という「実力」を持った組織の幕僚長に収まっていて、果たしてホントにこの国の国防は大丈夫か?という不安を持たなかったとしたら、その方が異常だ。
 大体、参考人質疑で「Yahoo!では58%が支持している」と発言できるあたり、どういう思考回路なのか良く分からない。個人的には、それまで、「そーいう思考」の持ち主なのだな、と思っていたが、この発言で、「これはアタマがおかしいんじゃないか」と考え直した次第。

 ところで、アパホテル。以前、泊まったときに、部屋に冊子が置いてあって、元谷外志雄の「そーいう」主張が載っていて驚いた記憶がある。そう思ったら、しっかりこういう記事もあったりするし。もう、なんだかね。  

アパとの密接ぶり、次々明らかに=公用車でパーティー、戦闘機搭乗許可−田母神氏
時事通信
 政府見解と異なる意見を発表して更迭された田母神俊雄航空幕僚長(60)=3日付で定年退職=と、懸賞論文を主催した「アパグループ」の密接ぶりが11日、次々と明らかになった。公用車でパーティー出席、戦闘機に体験搭乗。「資金提供などは一切受けたことがない」と言い切った田母神氏だが、論文は最優秀賞に選ばれ、300万円の賞金を手にする。
 田母神氏はこの日の参院外交防衛委員会で、月曜日だった6月2日に開かれたアパの元谷外志雄代表の出版パーティーに公用車で出掛けたことを認めたほか、同社主催の「日本を語るワインの会」に計3回出席、同代表が航空自衛隊の戦闘機F15に体験搭乗した際、空幕長として許可したことを明らかにした