あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

50億円かかりました。

毎日新聞より

国学力テスト:始まる…国公立校、初の全校参加

 今年で3回目となる全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が21日、国公私立の小中学校計約3万2300校で始まった。全国の自治体で過去2回、唯一不参加だった愛知県犬山市(14校)が参加に転じ、対象者(小学6年、中学3年)のいる国公立校は初めて全参加となった。参加校の対象者は、前年度より約2万2000人多い約234万5000人で過去最多。

 一方、私立校の参加率は47.5%(16日現在)と初めて5割を切った。離脱校の増加に歯止めがかかっていない。

 昨年は市町村別成績の公表を巡り、「序列化や過度の競争を招く」として実施要領で禁じる文部科学省と、「学力向上のため」などの理由で促進する知事らの対立が目立った。今回も、同様の議論が起こるのは確実だ。

 学年全員対象のテストは07年度、43年ぶりに復活。国語と算数・数学で「知識」「活用」を問う2種のテストが行われ、生活習慣などを尋ねるアンケートも併せて実施する。【加藤隆寛】

 本日行われた全国一斉学力テスト。
 ニュースのとおり、小5と中2が対象となるテストで算数(数学)と国語の二科目について実施された。

 実際、現場では単元別のテストやら、定期考査、さらには高校受験者合格者数などから自分のところの児童(生徒)の出来不出来については大体把握しており、今さら、周到に時間をわざわざ確保してまでやる価値がないという意見が多かったようだ。
 それでも文科省の旗振りで渋々付き合ってみたモノの、出てきた結果は「そんなこと知ってるよ」という内容。それが証拠に、私立学校の全国学力テスト参加率は年を追うごとに低下して、今年はついに5割を切った。記事中にもあるように「離脱校の増加に歯止めがかからない状態」である。

 もうハッキリ言おう、こんなモノに50億つぎ込むなんて税金のムダだ。以前から指摘しているとおり、全国的な指標が欲しいなら統計学的に確かな方法で抽出調査にすればよい。
 これだけ教育に対する社会のニーズは多様化しているのに、学校教育の現場に人的資源が投入されることが一向にない。未だに1クラス40人が標準なのだという。そのくせに、IT化で各教室にパソコンが導入されている。授業で使うことがないから、玩具と化しているのが現状だ。

 日教組潰しのために学力テストを導入したと語る、どう考えても正気の沙汰ではない元文部科学大臣の発言もあったことだし、「もう役割は終えた」で良いんじゃないか。

 くだらない政治家の思いつきに振り回されるのはいい加減勘弁して欲しい。