忘れえぬロシア〜国立トレチェコフ美術館展
代休だったんで、行ってきた@Bunkamuraザ・ミュージアム
トレチェコフというのは人名らしい。日本で言うなれば「松方コレクション」みたいなものか、と一人で納得しながら見て回る。1日だから映画にしようかと思っていたけど、特にめぼしいのもないし、そんなに「通な」映画を観るわけでもない(単館映画見たいっていう点でフツーではナイって言われたけど…)ので、天気も良いし渋谷まで出かけてみた。
国立新美術館@六本木とBunkamuraザ・ミュージアム@渋谷は月曜でも開いている美術館なんで、とても重宝。美術館やら博物館って、結構月曜代休になることって多くありません?大体図書館も休みだし。もっとも日曜やってるんだからどっかで休みを作らないと、というのは分かるんだけどね。
チラシの画はクラムスコイ「忘れえぬ女」。作者とかは全然分からなくても、この絵は見たことあるーって人いるんじゃないの?管理人もそのクチだった(笑)。
出品されているモノは被っているわけではないんだけど、見終わったあとの感じとしては、2年前に観た国立ロシア美術館展@東京都美術館となにやら似ている。今回もシーシキンの写真みたいな風景画はもちろんあるし、レーピンだとかポレーノフだとかのリアリズムと印象派の融合みたいな画を観ていると、結構面白い。
ロシアの印象派のポイントは、点描にしないでパレットの上で絵の具を混ぜ合わせて塗っていくらしい。たしかに、混ざっている感じ。
あと、冬が長いからか、雪の画が多かった。オルセー展とかとはやっぱり違うな。どーも全体的にトーン暗め。これはロシア人の内省的な世界観とも通じているのか?なんてステレオタイプ的に思ってしまうほど。
ただ、印象派やその影響を受けた画家たちによる画は、光の取り込み方が非常に巧みで、田舎の風景を描いたいくつかの画からは土や草の薫りが立ちこめてきそうな雰囲気を持っていた。
そんなこんなで面白かったんだけれど、ロシア美術界における主義主張というか諸潮流っていうのは一体どーなってるんだろう?ほら、西洋美術史ではあるじゃないですか?印象派とかロマン派とか。
とは言いながら西洋美術史は相変わらず手つかずなんだよなー。
西洋音楽史だって、新書レベルに毛の生えた程度でしか抑えてないし。専門書読む気力と時間がない…(←単に勇気がないんでしょ?といえばそのとーりなんだけどさ)
こういうのは「餅は餅屋」だからなぁ。夏休みくらいにちょっと勉強してみたい気もする。これから読み始めるといいよーとかってありますかねぇ…。