あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

その名は「ミスターS」

 「ミスターS」こと、スタニスラフ・スクロバチェフスキ指揮、読売日本交響楽団の演奏会。

 たびたび来日してはN響や読響を振っているミスターSだが、今回が初めての氏の演奏会である。音楽好きの友人と飲んだときに、勢いでチケット買うハナシになったのがきっかけ。(優柔不断な管理人にとってはホントに感謝)


 終演後に3月25日の特別演奏会(ブルックナーの8番かな)チケット売ってた。早いなぁ…。3月はインバルのマーラーあるからなぁ…。どうしたものか。


 はてさて、アンドレ・ワッツとのBeethovenピアノcon.4番である。これは非常にオーソドックスな演奏。テクニックも音量も充分で、解釈も管理人のイメージする4番の曲想から外れてない。もっとも、日頃この曲を聴くときにはアラウとか内田光子とかのCD聴いてるから贅沢になる(笑)。ちなみに再来週もこの曲を聴く。さて、どーなるか…。


 Bruckner の9番は、結構大胆だった。この曲に関していえばスクロバチェフスキの演奏はCDでも聴けるけど、実演聴くと殊更印象が強く感じるなぁ、と。テンポもそうだけど、管楽器のバランスを結構いじる。なので、普段聞こえない旋律が浮かび上がって新鮮な感じがした。(聴いていて勉強になるかのような演奏はミュンヘンに行く前のチェリビダッケと似てる)。
 ある意味でブルックナーっぽくないのだ。この手の演奏だと初期のナンバーだと成功しそうな気はする。ただし、8番9番あたりだと好みが分かれそう。
 それでもブルックナー聴いたな、と思わせるんだからさすがだ。分かり難く(苦笑)説明すれば、「カラヤンジュリーニ」系統でも「朝比奈、ヴァント」系統でもなく、ライブのシューリヒトをもっと鋭角的にした演奏でした(←これで分かるヒトはスゴい)。朝比奈とヴァントが同系統だと、異論があるかもしれないが、カラヤンアーノンクールあたりと比較すると、座標上で同じ象限に位置づけできると個人的には思う。

 あと、どーでもイイ追記としては人間、90までは割合に矍鑠とできるんだね、と思った。スクロヴァチェフスキ、御年86歳の演奏である。