『坂の上の雲』と新資料
前回、『それでも、日本人は戦争を選んだ』をいい加減に紹介して、日露戦争のハナシに触れたが、ここにきて、また新資料である。
日本、ロシア主戦派の同盟案黙殺 日露戦争直前、新史料発見
(共同通信)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009120701000184.html日露戦争開戦1カ月前、ロシア側の主戦派の一人と考えられていた政治家が戦争を回避しようと日露同盟案を準備しているとの情報を得ながら、日本政府が黙殺していたことを示す新史料を、和田春樹東大名誉教授が7日までに発見した。日露戦争についてはこれまで、作家司馬遼太郎氏が小説「坂の上の雲」で論じた「追いつめられた日本の防衛戦」とする見方も根強く、日露戦争前史を見直す貴重な発見と言えそうだ。
この資料を見つけた和田先生は今月中に岩波書店から『日露戦争 全二巻 起源と開戦』を発売するらしい。
そこで、このあたりの新資料を含めて書くらしい(書いた、らしいの方が適当なのか?)
しかしなあ、上下巻にもかかわらず、1冊なんと、7140円もする。
図書館行きの本だな。入れてもらうようにリクエストしてみるか。県立図書館には入りそうな予感。
この資料のとおりだとすれば、今までも分かってはいたが、日本政府内も実は日露戦争開戦派と回避派に分かれていて、回避派の方が多数だと思っていたのが、実はそうでもないらしい、ということになるのか?
あるいは、政策決定者の中に、開戦派の有力者がいた、ということか?
日英同盟があるから強気になっちゃったのかなぁ…。
いずれにせよ、読んでみればいいんだよね。上巻だけで480ページ。読む前から挫折しそうだ(苦笑)。