GIANT KILLING 15
- 作者: ツジトモ,綱本将也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: コミック
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14巻同様に15巻も達海過去編(10年前)である。中小クラブチームだけれど、逆にそのことを利点として、地域のみんなから愛されるサッカーチームであったETUは達海の活躍によりかつて無い盛り上がりをみせていた。
編集のヒトがつけたとは思うんだが、帯にも書いてあるように「若く卓越した才能ゆえ、チームの歯車は狂っていく―」の予兆は既にこの巻から見られる。それと同時に、どうして代表選手に選ばれながら、本編では35歳にして監督をしているのか、の予兆を暗示している。まあ、平たく言えば、故障を抱えながらプレイをする達海の今後が心配される展開なんだけど。
クラブのGMと会長との確執、それに翻弄される達海や他の選手たち。さらに、達海ひとりが引っ張るかのように思い込むサポーターなどなど。本編で張っていた伏線をちゃんと消化しながら話が進んでいく。今回も良くできている。というか、ジャイキリが大したモンだと思わせるのは、小説にしても充分じるだけの構成ができているところだと思う。