あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

イスラームの怒り

イスラムの怒り (集英社新書)

イスラムの怒り (集英社新書)

 この当時は一橋大学教授で現在は同志社大院教授である。専門は国際関係、イスラーム文化のようである。
 タイトルが若干ミスリードな気もするが、内容としては「イスラーム文化入門」のような体裁になっている。三大宗教の1つであり、キリスト教に次ぐ信徒を誇るイスラームであるがそこにはその宗教固有の価値観が存在するというコトである。歴史の中でのイスラーム文化、またイスラーム法について簡潔にまとめられており、9.11以降のブッシュ政権は少なくともこの程度のことを知っていれば、イラク戦争があれほど泥沼化しなかったのではないかと思う。新書で出ているイスラーム入門として読むには好著だ。