あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京都交響楽団 第770回 定期演奏会Aシリーズ

指揮/ユージン・ツィガーン

ラヴェル:道化師の朝の歌
ラヴェル組曲クープランの墓》
トゥリーナ:セビーリャ交響曲 op.23
レスピーギ交響詩《ローマの祭》

 今日は改修前最後の都響定期公演@東京文化会館だった。デプリーストの下でも学んだツィガーンが指揮するラテン感満載のプログラムである。とは言え、ツィガーンの指揮はあまり色彩感が無く、むしろバスをしっかりならした芯の太い演奏だった。ラヴェルも「光彩陸離たる」って感じでない。
 「道化師の朝の歌」も「クープランの墓」もなんだか雰囲気がなぁ…。と思ってしまう。この辺はフルネ時代から聴く人間の面倒臭いところかな。トゥリーナのセビーリャ交響曲は今回初めて生で聴いたけど、なかなかロドリーゴみたいに穏やかな良い曲だ。本場ではどう演奏されるのか気になる。
 後半はレスピーギのローマの祭り。乱痴気騒ぎにならないように、でも祭りの高揚感がでるようにドライブするのは大変だろうと思う。ツィガーンは伸び伸びやっていたのでスケール感は損なわれずに安心して聴けた。ところで今回は制服姿の高校生が結構いたけど何かあったのかな?

レスピーギ:交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」(XRCD)

レスピーギ:交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」(XRCD)

超定番のトスカニーニのローマの祭り。1949年録音という事だから半世紀以上昔の録音なんだけれど、メリハリというのだろうか、祭りの興奮が単なる乱痴気騒ぎにならないギリギリの線で見事に昇華しているような演奏だと改めて思った。このローマ三部作のディスク一枚だけでもトスカニーニの名前は永遠に不滅であろうな。xrcdだから尚更ダイナミクスが広がって良い。