東京都交響楽団 第770回 定期演奏会Aシリーズ
指揮/ユージン・ツィガーン
ラヴェル:道化師の朝の歌
ラヴェル:組曲《クープランの墓》
トゥリーナ:セビーリャ交響曲 op.23
レスピーギ:交響詩《ローマの祭》
今日は改修前最後の都響定期公演@東京文化会館だった。デプリーストの下でも学んだツィガーンが指揮するラテン感満載のプログラムである。とは言え、ツィガーンの指揮はあまり色彩感が無く、むしろバスをしっかりならした芯の太い演奏だった。ラヴェルも「光彩陸離たる」って感じでない。
「道化師の朝の歌」も「クープランの墓」もなんだか雰囲気がなぁ…。と思ってしまう。この辺はフルネ時代から聴く人間の面倒臭いところかな。トゥリーナのセビーリャ交響曲は今回初めて生で聴いたけど、なかなかロドリーゴみたいに穏やかな良い曲だ。本場ではどう演奏されるのか気になる。
後半はレスピーギのローマの祭り。乱痴気騒ぎにならないように、でも祭りの高揚感がでるようにドライブするのは大変だろうと思う。ツィガーンは伸び伸びやっていたのでスケール感は損なわれずに安心して聴けた。ところで今回は制服姿の高校生が結構いたけど何かあったのかな?