あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

黒田如水―臣下百姓の罰恐るべし

 著者は日本中世史が専門の静岡大学名誉教授、小和田先生。2014年の大河ドラマ軍師官兵衛』の時代考証もしているということで、このシリーズの著者としてはかなり適任のような気がする。黒田家の由来から始まり、その晩年までを史料や先行研究を引用しながら展開している。(後世に編纂された)『黒田家譜』を引用しながらも、同時代の手紙や日記などを参考に客観的に検証しているため、小説のような読み応えを期待すると肩すかしを食らう。しかし、歴史学的な伝記とはそういうモノで、まさに歴史好きのための一冊だと思う。