あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響スペシャル ハーディングとの「巨人」

 

指揮/ダニエル・ハーディング
ソプラノ/ニカ・ゴリッチ
ベルク:7つの初期の歌
マーラー交響曲第1番 ニ長調 《巨人》

 都響スペシャル@サントリーホールを聴く。指揮は都響初となるダニエル・ハーディングだ。新日本フィルで複数回聴くがハーディングもすっかり中堅どころ。さて、初顔合わせの都響とどうなるのだろうか?
 ベルク「7つの初期の歌」のソプラノはニカ・ゴリッチというスロベニア出身のソプラノらしい。スロベニア語とドイツ語はチョット距離がありそう(語派が違うし)だけれど、しっかりドイツ語に聞こえた。とても若くてビックリ。まだ20代らしい。ヘンに手垢がついていない歌い方に好感が持てる。自分は歌曲はあまり手を出していないのでそれくらいの感想だった。

 後半は「日本におけるマーラーオケ」都響とメジャーオケを振るハーディングの初顔合わせとして「巨人」を持ってくるのは最適ではないか?(他があるとしたら5番かなぁ……)
 マケラ、ハーディングとかも隔年くらいで来るようになったら面白い。(フルシャをつなぎ止めておくべきだが)演奏自体は初めてだったらこんなもんかな、という感じだった。こないだのノット&新日本フィルを聴いた時みたいな「ある程度オケはついてこられているがシンクロ率が高いか、どうか。」でいうと普段の都響マーラー演奏のほうがやはり高かったと思う。(ハーディングの指向がチョット違う?)

 フワッと入るチェロや木管とか、特徴あるボウイングによる弦のアクセントある響きとか、随所にこだわりがあるけれどそれがこの曲全体としてどうなのか、というのは聴き手は意見が分かれそうだなぁ、と思う。一方で、自分が都響を中心に聴いてきたマーラーはスタイルが旧いのかも、とも。これが今のマーラーのスタイルですよ、と言われたらそうなのかもしれない。ともあれ、スタイリッシュで、スポーツカーに乗るようなマーラーである。それとも英国紳士の趣味なのか?とも思うし、そのあたりは熱心な聴き手の感想を聴いてみたい。

 あと、備忘録的にメモしておくと、対抗配置でホルンは上手側。ただ、この曲は対抗配置でもそこまでステレオ効果は感じられないかなぁ。
4楽章の起立するホルンは通常より数小節、後ろだった。