あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

誰でも同じに隠された怠惰

 台風14号の影響で九州地方の被害が連日報道されてますね。今日のクローズアップ現代ではアメリカのハリケーンカトリーナへの政府の対応なんかを取り上げていましたが…。被害がシュミレーション予測できていながら、これだけの犠牲者が出てしまうのですから、やはりブッシュ政権の対応のまずさは否めません。
 そんな中、かの早明浦ダムはこの台風で貯水率が0%→100%になったとか。自然の力の前に人間は何と無力なんだろうと思い知らされるワケです。

 地球規模の温暖化によって、海面温度も上昇。いわゆるエルニーニョ現象ですが、海面温度が高くなればそれだけ大型台風に対する脅威も高まります。だから、やっぱり地球温暖化は防がなきゃいけないですよ。皮肉にも、京都議定書の離脱が最初の政策だったブッシュ政権でこのような惨事。短絡的にこの両者を結びつけてはいけないものの、大国のエゴがの結果、被害は自らに降りかかってしまったともいえるでしょう。

 前々回、どこに投票しても結果は同じという考え方に対してNOといってみたわけですが、やはりそれは各党のマニフェスト比較(http://election2005.yahoo.co.jp/)をしてみて明らかです。
 全党のマニフェストを集めるのは非常にめんどくさいし、何より細かく書きすぎていてよほどの暇人か、政治関連でメシを食っているヒトでないとなかなか難しいところです。だからフツーの有権者は上記Yahoo!のサイトや新聞を活用すれば充分でしょう。

  • 郵政民営化に賛成か反対か
  • 自衛隊イラクからの早期撤退に賛成か反対か
  • 年金制度の現行維持か税導入か
  • 環境保護のために企業活動に規制を掛けるか掛けないか
  • 歳入を増やすのに消費税率を上げるのか所得税を増やすのか

 などなど、ここに挙げたのはホンの一例に過ぎませんが、各政策ごとに各党の主張はバラバラです。たったこれだけの項目でさえ、違いが出てくるのにそれを「どこでも同じ」と言うヒトは一体、何を見聞きし判断しているのでしょう?

「何を食べようが胃に入ってしまえば同じ」と言う豪語するヒトに私たちはこの人間には「食」そのものへの関心がないと判断することでしょう。実際に同じなのではなく、彼(彼女)にとって同じということでむしろ自らの思考・判断を停止し、逃避しているに過ぎません。つまり単なる無関心・無知をそうした言説によって回避しようとしているだけなのです。

 そうして生まれる棄権は現行の政治制度では政治権力に白紙委任をしていることと同義になってしまい、その結果、後の起こる政策が棄権者にとって不利なモノであっても、それは自らが形式的には甘受しなければならない性格のモノになってしまいます。

 結局のところ、シニカルな態度をとることが自分にも社会にも生産性を持たないコトだという非情な現実を最低限自覚することが求められるでしょう。