あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

バリアフリー演劇「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」

 東中野にある「東京演劇集団 風」の公演に出かける。

 バリアフリー演劇と言うことで、ご招待頂いた。

 ヘレン・ケラーと言えば「奇跡の人」を以前見たことがあるし、それこそ子どもの頃に読んだ伝記で生い立ちやサリバン先生との悪戦苦闘は分かっているのだけれど、今回、それをバリアフリー演劇と言うことでどうするか、非常に興味があった。

 今回の「バリアフリー」は視覚、聴覚障碍向けの芝居と言うことで、手話による同時通訳とか、字幕とか、副音声的な解説付きの芝居であった。台詞回しもゆっくり・はっきりしたもので、時間にして1時間40分。

 たしかに、これくらいの長さが案外、ちょうど良いかもしれない。

 ストーリーは三重苦になったヘレンとそこへ赴任するサリバンの取っ組み合いも含めた交流を描く。

 新しいなと思ったのは弟とのエピソードが結構、サリバンの情熱の原点の一つとなっているところだろうか。伝記や「奇跡の人」には弟エピソードは出てきていないので、肉親を失った孤独と家族に恵まれながらも、だれもヘレンの心の扉を開けられない孤独とが交差する。そこから知ることの喜びを困難の末にヘレンが自ら見いだすことでクライマックスを迎える。このあたりは定番だと思われる。

 分かってはいるんだけれど、やはりこの話のクライマックスは感動的だ。 

 再来週は久しぶりのシェイクスピア。千秋楽をゲットできたので楽しみにしていこう。(疲れないようにウィークデーを過ごさねば。笑い)