あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史

日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)

日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)

 日清・日露戦争期は「国民」が誕生する契機であり、彼ら(国民)がいよいよもって「日本」を意識するような時代である。もちろん、幕末期から一部の人びとはそのことを痛烈に意識していた(それが佐幕、討幕と形は違えど)。このあたりは研究者の対象への見方によって大分評価は分かれるだろう。そして、為政者による政治史を基調としつつも、社会史的な民衆も踏まえられている。それで言えば、隅谷三喜男中央公論社版「日本の歴史」)や佐々木隆講談社版「日本の歴史」)の中間に位置するだろう。