あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

葵トリオコンサート@さいたま

プログラム

ドビュッシーピアノ三重奏曲 ト長調

メンデルスゾーンピアノ三重奏曲第1番 ニ短調

ラフマニノフピアノ三重奏曲第2番 ニ短調

 

 今日はさいたま市文化センター(南浦和)小ホールにて葵トリオのコンサートを聴く。

 「さいたま市文」といえば夏の吹奏楽コンクールの南部地区会場として使われるが老舗ホールの埼玉会館(浦和)や日本フィルの会場となっているソニックシティ(大宮)と比べるといささか印象が弱い。ただし、音は多目的ホールなのだがそこまで悪くない(所沢ミューズは別次元)。広報が不十分だったのか、65~70%くらいの集客。昨冬の紀尾井ホールでのコンサートは売り切れていたし、他のホールも同様だと言うからコレは主催者側の姿勢が問われよう。
 プログラムはドビュッシーメンデルスゾーンラフマニノフというボリュームある組み合わせ。演奏はあとになればなるほどエキサイトしていた。個人的には曲に対する練られ方はメンデルスゾーンが一番だったように思う。

 ラフマニノフは実演だとピアノパートがさすがと思わせるが、いささか重たかった。ドビュッシーはウォーミングアップ的になっていたが、なかなかの作品。

 葵トリオは例えばカザルス・トリオのような超強烈な個性はトリオというわけではないが、そこは大学時代からのお互いが分かっている者同士が持つ、絶対の安定感と息の合ったアンサンブルはまさに三位一体とでもいうべき領域に達している。あと、若いからメンデルスゾーンのような曲は素晴らしい。ホールの響きはややデッドながら、(チケット争奪戦にならなかったから)良いポジションで聴くことが出来たし、大変良かった。