あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

没後400 年 特別展 長谷川等伯@東京国立博物館 平成館

 2010年は、等伯没後400年の節目の年です。この記念すべき年に、国内に存在するほぼすべての等伯の作品を、一挙に公開する史上最大規模の大回顧展を開催します。空前絶後とも言えるこの機会に、長谷川等伯の全貌をぜひご堪能ください.。


 ということで、国宝1点、重要文化財30点を含む、80点を紹介する特別展。
 東京で25日間ということで、超短期間の開催である。おかげで、開館時間ジャストにいったにも関わらず、既に入場に30分待ちであった。(ちなみに、博物館を出た昼過ぎには80分待ちだった)。なので、入り口付近の展示は、展示を見ているのか人間を見ているのかよく分からない。思わず苦笑。

実際にどんなのがあるのかは↓の展覧会HPを参考に。
http://www.tohaku400th.jp/index.html

 驚くべきはその花鳥画山水画である。
 屏風や襖絵に描かれた、その大胆な構図は日本美術が分からない人でも圧倒されること間違いないだろう。何を隠そう、管理人がその典型だからだ。堂々と描かれる大樹。そして、咲き誇る花々。

 また、水墨画では使い古されながらも幽玄であり、さらに国宝の松林図屏風などはそれをさらに通り越して森厳の境地にまで達している。こないだ見た、ルノワール展の色彩感はないかもしれないが、それを補って余りあるほどの迫力と、変幻自在な水墨の世界に鑑賞者を連れて行く。
 ここまで作品に力のある画というのは本当に稀なんじゃないだろうか?少なくとも管理人の体験で言うと、ミレーの晩鐘を見たときと同じくらいの感動を受けた。

 西洋美術史をひととおり見たら、日本美術史も見ないといけないよなぁ…なんて思った展覧会でした。