あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

『池上彰と考える、仏教って何ですか?』

池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上彰と考える、仏教って何ですか?

まさに「池上節」とでもいうような、仏教の解説書だ。当然ながら、池上氏自身が宗教家でも宗教学者でもない。だから仏教の教義を深く解説しているという訳ではない。もっと広く、仏教の成り立ちを(まさに「池上節で」)歴史的に説明している。だからこれを読んで仏教の教義が分かったというような読後感はあまりない。けれど、池上氏自身、4度目となるダライ・ラマとの対談は、原始仏教は恐らくこうであったのだろうという,と思わせるような世界観や生命観をダライ・ラマから引き出すことに成功している。入り口には面白い本だと思う。