あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京シティ・バレエ団創立50周年記念公演『白鳥の湖』〜大いなる愛の讃歌〜

指揮/大野和士
オデット オディール/中森理恵
ジークフリード王子/キム・セジョン
芸術監督/安達悦子
演出・振付/石田種生
演出(再演)/金井利久
演出助手/中島伸欣

美術/藤田嗣治 ©Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2018
美術製作/堀尾幸男
照明/足立恒
衣裳/小栗菜代子
衣裳製作/工房いーち
大道具製作/東宝舞台
舞台監督/森岡

チャイコフスキー白鳥の湖

 東京シティバレエ団/東京都交響楽団の伴奏で「白鳥の湖」@東京文化会館を観てきた。今回はチケットが都響ガイドで買えたのでなかなかの良い席で観賞できた。東京文化会館はもう100回以上足を運んでいる(たぶん200回まではいかない)けれど、バレエは実は初めてで、楽しみだった。もともとがそうした設計だから、というのもあるけれど、文化会館の舞台やホールの全体の作り方ってオペラやバレエに向いているな、と改めて実感。オーケストラピットを覗くことは出来なかったが、どうだろう?かなりオケは人数がいるような迫力ある音量だった。指揮は大野和士
 前回はレニングラード国立バレエ白鳥の湖だったが、東京シティバレエ団も藤田嗣治の舞台美術を再現し、観る者を圧倒させる。そして人数がいるから個々の身体性や技量よりもマスとしての迫力がある。なによりオペラかと見まがうほどの衣装もまた、素晴らしい。演奏も都響の伴奏はシャープな切り口かつダイナミズムに溢れるものであった。レニングラードの時はやはりレガートの「甘さ」があってそれはそれで良いんだけれど、純音楽的にさえ聞こえてくるのは素晴らしい。バレエ音楽という枠を超えて、音だけでも充分に楽しめる!
 どうしてもオペラやバレエは場所柄ちょっと足が遠のくのだけれど、休日に出かけていくというのも良いかもしれない。そんなことを感じさせた公演だった。