あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

「未来をつなぐもの3 楽園」(作:山田佳奈、演出:眞鍋卓嗣)を観る。(新国立劇場)

スタッフ
【作】山田佳奈
【演出】眞鍋卓嗣
【美術】伊藤雅子
【照明】佐藤 啓
【音楽】久米大作
【音響】加藤 温
【衣裳】山下和美
【ヘアメイク】高村マドカ
【演出助手】城田美樹
【舞台監督】川除 学

キャスト
豊原江理佳
土居志央梨
西尾まり
清水直子
深谷美歩
中原三千代
増子倭文江

 シリーズ「未来をつなぐもの3 楽園」(作:山田佳奈、演出:眞鍋卓嗣)を観る。(新国立劇場
 沖縄の離島(っぽい)を舞台に、神社(寺?)を舞台にムラの神事のために集まった7人の女性による会話劇だった。この前観た「ハートランド」も会話劇だったけれど、今回はそれぞれに「ありそう/いそう」な人物像だった。もっとも、それがムラの嫌なところを煎じ詰めているような側面を持ったキャラクターなのも観ていて気持ちよくはないが魅力的である(笑い)。
 噂話、男尊女卑のイエ意識、余所者への冷淡さとか、噴飯物なのだけれどそこにオチを付けコメディ要素を各所に取り入れているので、面白く観られる。そんななかで、胡散臭くもある巫女が結局のところ、人生や社会のダメなところを悟りながら(受け入れながら)、神事を行うあたりが物語に奥行きを与えているように思う。(個人的にはクライマックス)自分も地方に住む親戚が、かつて地方議員を務めていた関係で多少は聞いてはいるのだけれど、田舎の島で村長選挙があると大変なんだろうな。
 あと、島内の祠で神事をして廻るっていうのがブラタモリで観た沖縄回の光景が想起されて、ホンモノは観てみたいと思った。