あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京シティ・フィル 第364回定期演奏会

出演
指揮:高関健(常任指揮者)
メゾ・ソプラノ:池田香織

曲目
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
ブルックナー交響曲第9番 ニ短調 WAB109

 東京シティpo.定期演奏会を聴きに初台へ。
 本当であれば飯守泰次郎シューベルト「グレイト」だった。それを期待してかなり早くに良い座席を確保したのだけれど、永遠に叶わず、追悼の意も込めてワーグナーブルックナーの夕べ、とでもいうのだろうか。こういう時に高関氏の指揮は抜群の安定感だ。
 奇を衒うことなく、オーソドックスとはこういうものだ、というのがよく分かる。ワーグナーブルックナーも本当に素晴らしい曲だ、と思わせる演奏。指揮者のクセが意識されない。(良い演奏だった、というのも大事だが)。「トリスタン」の池田香織は表現力、声のハリ共に素晴らしい。演奏会方式のようなジェスチャーも交えたパフォーマンスも良かった。
 たぶん、飯守氏が健在だと、もっと縦の線は合わない代わりにダイナミズムやドラマティックな表現、重厚な低音があったのだろうが、中高音の美しさや抜群のバランス感覚など高関カラーの出た演奏だったと思う。
 コレだけの演奏はブルックナーN響都響あたりで聴いてみたいんだけれど、多分、シティ・フィルじゃないと出来ない化学変化なのだろうとも思った。(コレは飯守時代にも思った)。ところで、2階席か3階席かで写真撮っていなかっただろうか?トリスタンの時、フォーカス合わせる電子音ではないか?、がかなり酷かった。アレ、事故になるレベルだよなぁ、と。それとも、双眼鏡か何かなんだろうか?1階席からだと全くわからなかったが。。。