あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

都響スペシャル

指揮/ヤクブ・フルシャ
スメタナ:歌劇『リブシェ』序曲 【スメタナ生誕200年記念】
ヤナーチェク(フルシャ編曲):歌劇『利口な女狐の物語』大組曲 [日本初演]
ドヴォルザーク交響曲第3番 変ホ長調 op.10

都響/フルシャによる「オール・ボヘミア」プログラムとでもいう内容だった。
そして選曲も渋い。こういうプログラムも出来るのに時々「?」な選曲もあるのはどうしてだろう(困ったときに幻想と展覧会の絵とか)。

フルシャはいつ以来かと思えば2014年にサマーミューザで「わが祖国」を聴いて以来だった。実に7年ぶり。都響が柔軟に反応しているのは、まさに「お帰りなさい」的な旧知の間柄によるお互いの信頼がベースにあったからだと思う。
「リブシェ」序曲は冒頭のファンファーレが素晴らしい。

都響金管セクションは弦と比較してしまうから、どうしても……なんだけれど、今日はハマっている。N響的な音圧は無いけれど十分な質感を伴っているし祝典的な雰囲気満点である。
「利口な女狐~」はフルシャ編曲による90分⇒30数分のハイライト版。実演は初めて。なので比較できないけれど、都響は戸惑うこと無く弾いていた。
個人的にはオペラでオケだけにしなくて普通に声楽入れる方が良いと思う。やはりオケ部分だけで構成しちゃうとチョット飽きちゃうかな。(バレエ曲でもいえるけど)
フルシャとの縁があるのだから、今度客演するときは演奏会形式が良いなぁ。

ドヴォルザークはフルシャ色全開。チェコの土俗性とワーグナーの垢抜けた感がほどよくマッチしている。世代の問題もあるのだろうけれど、師のエリシュカよりもスタイリッシュな演奏をするのでそんな資質に合っているのだろう(個人的にはスメターチェクくらいやってくれる方が好みだが)。演奏頻度の低い作品をこれだけ説得力ある演奏ができる(大いに満足できる)んだから、ゼヒ都響事務局は頑張ってフルシャに毎年もしくは隔年でもいいから客演して欲しいところ。(あとはカエターニやルスティオーにも呼んで欲しい)