あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

立憲デモクラシーの会公開シンポジウム@学習院大

 偶然にも出張で定時ぴったりに仕事が終わり、かつ、目白まで電車で一本(に近い)感じの場所だった、というタイミングの良さから行ってきた。久しぶりの学習院である。場所は変わらないけれど、建物は随分変わったなーと、この10数年の変遷を感じた(笑い)。ちょうど自分が大学に行く頃はキャンパスを都心に回帰させるトレンドだったからどの大学も工事していたように思う。

 さて、白髪がだいぶ目立つ中高年層が多くいるなかで、学生の姿もちらほらと見られる。
 とはいえ、自分と同じ年代はさすがにほとんどいなかった。そりゃ仕事で忙しいもんねぇ・・・。
 木村草太、青井未帆、杉田敦山口二郎、奥平康弘、樋口陽一、三谷太一郎…気鋭から大家まで重量級のコメントだった。
 賛同人には国際政治や哲学の先生方も紹介されていて学会でも見られない光景。

 基調講演に立った、日本近代史の大家、三谷太一郎(東大名誉教授・文化勲章受賞)先生である。現在、存命(←失礼)の学者のなかではそれこそ最高峰であろう三谷先生の話は一般聴衆は理解できたか不安になるレベル(苦笑)の、学会報告級の講演だった。そのまま何かの論文に出来そうな内容である。
 簡単に紹介すると、福沢諭吉西周らを引きながら日本では近世以降、権力分立と合議が伝統とされていた事を明らかにした。それは幕府機構や明治憲法体制に明瞭に現れるとの指摘である。
 また、木村草太(首都大准教授)は髪型もさるものながら非常にキレるコメントだった。集団的自衛権という表現を盛り込めたのが政権側のポイントだが、行使には様々な条件が付き運用も踏襲されるので、実態としては変わらないだろう。むしろ違憲である事を政権側が切実に理解する事が肝要としていた。(むしろ、恐らく裁判において憲法違反になることを政権側は理解していないのが問題だという主旨だと思う)