あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

出張サマーミューザ@しんゆり(東響)

ェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2022 出張サマーミューザ@しんゆり!
東京交響楽団 集まれ!ブラームス偶数派

 

指揮:秋山和慶(東京交響楽団 桂冠指揮者)
ブラームス交響曲第4番
ブラームス交響曲第2番

 

 出張サマーミューザ@しんゆり、ということで、昭和音大のホールまで秋山和慶&東響によるブラームスの4番・2番を聴きに行ってきた。帰りが遠いので、17時開演じゃなければ絶対に行けなかったなぁ。一昨日の都響との1番も含めて秋山による正統派のブラームス三昧である。

 順番は4番・2番だった。てっきり2→4番だと思っていたけど、サマーミューザの感覚からすると2番を後に持ってきた方が良いだろうな。2番は全般にわたって長調で書かれているし1楽章も流れるように出来ているにもかかわらずしっかりしたボリュームだから収まりが良い。

 演奏は一昨日の1番同様にオーソドックスだけれど密度の高い、充実した演奏だった。「超感動!」というわけじゃないんだけれど「聴いていてヨカッタナ」という系とでも言えば良いんだろうか。ただ、これはホールの関係が非常に大きいように思った。たぶん、今日の演奏がミューザ川崎だったりオペラシティだったりしたら、相当な熱演になったんじゃないかと思う。昭和音大のテアトロ・ジーリオは響くけれど、オケにとってはヴァイオリンの音がイマイチ豊かに増幅されないように感じられた。

 金管群がストレートに客席に音を響かせてくるようなところ(たとえば終楽章のコーダ)であっても、弦は弾いているけれど客席に音の塊としては届いてこない。それがもったいなかった。
 秋山の解釈は今日も端正。ただ、終楽章のコーダに盛り上がりを作るのは非常に上手い。ウラを返せば、最後を頂点に持って行くように逆算してうまく誘導している感じとでも言うのだろうか。中間の緩徐楽章も叙情的に聴けたのであるが、たぶん、録音の方がもっと内声部が良く聞こえそうだな、とも思った。
 次は3番が聴きたいなぁ。(やらないものか?)

 

出張サマーミューザ@しんゆり