あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

NHK交響楽団 第1993回 定期公演 Cプログラム

プログラム

ニルセン/アラジン組曲 作品34 -「祝祭行進曲」「ヒンドゥーの踊り」「イスファハンの市場」「黒人の踊り」

シベリウス交響曲 第2番 ニ長調 作品43

指揮:高関健

 

 N響C定期終了(NHKホール)。来日不可能になったブロムシュテットに代わり高関氏が登板。
 ニールセンのアラジン組曲は実演で聴くのは初めて。高関氏も初めてだというがオーソドックスにしっかり振っていた。オケも演奏頻度が高くないし、曲の進行がそれぞれのパートで違うようすだから指揮がメチャクチャ丁寧。まさに「高関先生の指揮講座」的な趣き。あの「振り」だとオケはすごく分かりやすいのではないか?(同曲を録音までしているブロムシュテットはさすがだが)まずまずな演奏。

 本当はラストに合唱が入るんだろうけれど、それは無くて残念。
 シベリウスの2番は隅々まで意識の届いた演奏。惜しむべくはNHKホールだと弱音は響くけれど、ホールの一体感までは今回いかなかった。細やかにニュアンスを表現しようと腐心しているが、その緊張感をホールが支配するレベルかといえば苦しいかなぁ。オペラシティやサントリーなら完全再現できたと思うと残念。
 ただ、4楽章のスケール感は圧倒的で、特にコンバス、チェロに金管の咆哮が圧倒的な存在感を誇っていた(ホルンが4→5は高関氏のアイディア?)。特にコーダの弦の刻みは「これぞN響」という感じで大変よかった。
 ピンチヒッターとなった高関氏にN響は今度、万全の状態で定期に招いてブルックナーを振ってもらいたいと思った。5番でも8番でもイイよなぁ(願望)。