あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

シティ・フィル「飯守泰次郎のブルックナー交響曲第8番」

 今日が新年度1発目のコンサート。東京シティ・フィル&飯守泰次郎によるブルックナーの8番だ。
 職場に今週きた新人くん達がいたけれど、頑張って仕事をしている脇でサントリーホールへ向かってしまった(苦笑)。何事もメリハリ大事!

 飯守氏は暮れの第九より元気そうである。1楽章は立ちっぱで指揮。そこからは着席してたけど、逆に体が安定したのか、指揮は座ってからの方がアクティヴだった。
演奏は1楽章はイマイチ鳴りが悪かったが、2楽章以降はシティ・フィル大健闘。音量に不足することはない。トリオのリズム感であるとか、アダージョで聴かせるコンバスやチェロの刻みと、ワグナーチューバ。それまでと打って変わってじっくりと歌い上げていた。終楽章は結構テンポが速い。多分、実演では80分かかっていないと思う(ノヴァーク版だし)。

 確かに縦が合わなかったり音がひっくり返りそうだったり、音程が少し怪しいとかあったんだけれど、全体から見たら些細な傷であって、これ程までに飯守の目指すブルックナー像にオケが献身する演奏も珍しい。これより技術的に上手い演奏なんて幾らでもあるんだけれど、何よりも眼前に「ブルックナーの音楽」がただただ鳴り響いているという演奏会は自分が聴いた中では近年、稀である。
終結部はスコア通り。素晴らしい演奏会だった。4番は仕事の都合で諦めたけれど、録音は聴きたいなぁ(生で聴けるのが1番だが)。
 なお、一般参賀アリ。カーテンコールで写真やビデオ撮っていて注意されていたけれど、あれはもう文化の違いだからしょうがないのでは?N響みたいに解禁しちゃった方がいっそのことトラブルは少ないかもしれないなと思った。
 ウィーンでも楽友協会でとってる日本人いたしねぇ。