あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

演劇研修所 試演会『七本の色鉛筆』

 観てきた。

 昭和のホームドラマ、しかしその一見平凡なように見えて実は影や棘のようなものを抱えながら生きていくという、なかなかに深みのある内容であった。感心したのは演出だった。さいたま芸劇での「雨花のけもの」もそうであったが舞台を一段高くしてテーブルを出すだけのシンプルな舞台。いや、今回の方がセットらしいセットもない、それゆえに家族の関係性が逆に可視化される印象すら受けた。背景に特に大道具もないから、ホリゾントに大写しにされる満月が印象的だ。
 次女のナレーションというかモノローグもいっそう、カギ括弧付の「ホームドラマ」っぽさを強調する。個々の役者が役の個性をはっきりと描き切る面白い芝居だった。たま芸劇での「雨花のけもの」もそうであったが舞台を一段高くしてテーブルを出すだけのシンプルな舞台。いや、今回の方がセットらしいセットもない、それゆえに家族の関係性が逆に可視化される印象すら受けた。

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